産後の不調

身体的な症状

・腰痛、股関節痛、恥骨痛、尾てい骨の痛み
・肩こり、首の痛み、背中の痛み
・骨盤周りの違和感、ぐらつき
・腱鞘炎（手首の痛み）、ばね指
・尿もれ（咳やくしゃみで漏れる）
・お腹がぽっこりしている（腹直筋離開）
・体型の崩れ（体重が戻らない、お腹のたるみ）
・むくみ、冷え、疲労感、めまい
・抜け毛（産後2〜6ヶ月がピーク）
・乳腺炎（乳房の痛み、発熱）

精神的な症状

・気分の落ち込み、理由もなく涙が出る（マタニティブルー）
・強い不安感、イライラ
・不眠、または過眠
・興味や喜びを感じられない（産後うつ）
・育児への過度なプレッシャー、「母親失格だ」と感じる

これらの症状は、1つだけでなく複数重なって現れることも多く、育児への不安と相まってお母さんの大きな負担となります。

産褥期は、ホルモンがジェットコースターのように変動する時期です。

リラキシン（関節を緩めるホルモン）

出産時に赤ちゃんが通りやすいよう、骨盤の靭帯や関節を緩めるホルモンです。
この影響は産後数ヶ月続くため、骨盤が非常にゆがみやすい「脆弱な時期」であると同時に、骨盤矯正の効果が出やすい「機会の窓」でもあります。

エストロゲンとプロゲステロン（女性ホルモン）

出産で胎盤が排出されると急激に減少し、更年期に似た状態を作り出します。
抜け毛や肌質の変化、気分の不安定さといった多くの症状は、この急降下が引き金となります。

腰痛や骨盤周りの痛みが慢性化し、生活の質を著しく低下させます。

尿もれを放置すると、将来的に膀胱や子宮が下がってくる「骨盤臓器脱」につながるリスクがあります。

骨盤が歪んだまま固定化されると、O脚やぽっこりお腹、産後太りが戻りにくくなります。

私たちは、産後のデリケートな身体に合わせた、安全で効果的な施術を何よりも大切にしています。
痛みや不調の原因を徹底的に検査し、一人ひとりの身体の状態に合わせたオーダーメイドの施術プランをご提案。骨盤を正しい位置に戻すだけでなく、それを支えるインナーマッスルを鍛えることで、不調を繰り返さない身体づくりをゴールとしています。

当院の産後骨盤矯正は、バキバキしないソフトな施術が特長です。
リラキシンの影響で骨盤が動きやすい「ゴールデンタイム」を逃さず、緩んだ骨盤を丁寧に引き締め、正しい位置へと調整していきます。

さらに、骨盤を安定させるために非常に重要なのが、天然のコルセットとも言われる「インナーマッスル」の再教育です。
当院では、複合高周波EMS（楽トレ）を用いて、ご自身で意識するのが難しい深層の筋肉を効率的にトレーニングします。
これにより、骨盤が安定し、腰痛の改善、ぽっこりお腹の引き締め、尿もれ予防といった効果が期待できます。

※腹直筋離開の程度によってはEMSの使用を慎重に判断する必要があります。
専門家がお身体の状態を正確に検査した上で最適なアプローチをご提案しますのでご安心ください。

出産後の急な動作や育児による負担で起こる急性的な痛みや外傷性の不調については、症状の程度や原因によって健康保険が適用される場合があります。
一方で、産後から長期間続く慢性的な腰痛・肩こり・骨盤の歪みによる不調など、明確な原因がないと判断される場合は、自費施術の対象となります。

ご自身の産後の不調が保険適用の対象となるか分からない場合は、どうぞお気軽にご相談ください。
専門のスタッフが、お身体の状態を丁寧に確認し、分かりやすくご説明いたします。

骨盤底筋体操（ケーゲル体操）

「おならを我慢する」「膣を締める」感覚で、肛門と膣をゆっくり引き締めます。
これを数秒キープして緩める、を繰り返します。

ドローイン

仰向けで膝を立て、息をゆっくり吐きながらお腹をへこませ、腰を床に押し付けます。
深層の腹横筋を活性化させる効果的な運動です。

上体起こし（クランチ）

腹筋運動は腹圧を高め、腹直筋離開や骨盤底筋の症状を悪化させる可能性があるため、絶対に避けるべきです。