原因不明の痛み・しびれ（足・足の裏）

原因不明の足・足裏の痛みやしびれとは、レントゲンなどの画像検査や血液検査では明確な異常が見つからないにもかかわらず、持続的に現れる不快な症状の総称です。
具体的には、「ジンジン」「ピリピリ」としたしびれ、焼けるような感覚、感覚の鈍麻、あるいは鋭い痛みなどが含まれます。これらの症状は、腰の神経、血管の血流、足自体の構造など、痛む場所から離れた部位に根本原因が潜んでいることが多く、だからこそ一般的な検査では「異常なし」と判断されやすいのです。
大切なのは、症状の表面的な緩和ではなく、多角的な視点から本当の原因を見つけ出すことです。

足へつながる神経の大元は腰にあります。そのため、腰に自覚症状がなくても、腰椎の問題が足に痛みやしびれを引き起こす「関連痛」は非常に多く見られます。

腰椎椎間板ヘルニア

背骨のクッションである椎間板が飛び出し、神経を圧迫する疾患です。咳やくしゃみ、前かがみの姿勢で足に鋭い痛みが走るのが特徴で、坐骨神経痛の主な原因となります。

腰部脊柱管狭窄症

加齢などにより神経の通り道である脊柱管が狭くなり、神経や血管を圧迫します。
特徴的なのは「神経性間欠跛行」で、しばらく歩くと足が痛くなり、前かがみで休むと楽になると言う症状が現れます。

腰椎変性すべり症

加齢により腰椎が前方にずれ、脊柱管を狭めて神経を圧迫する状態です。
脊柱管狭窄症と同様の症状を引き起こします。

神経だけでなく、血液循環の悪化も痛みやしびれの原因となります。特に動脈硬化は、生命に関わるサインを見逃さないことが重要です。

閉塞性動脈硬化症（PAD/ASO）

足の動脈が動脈硬化で狭くなり、血流が悪くなる病気です。
歩くとふくらはぎなどが締め付けられるように痛くなり、休むと改善する「血管性間欠跛行」が特徴です。これは単なる足の問題ではなく、心筋梗塞や脳卒中のリスクを示す危険信号でもあります。

深部静脈血栓症
（エコノミークラス症候群）

長時間の同じ姿勢などにより、足の静脈に血栓（血の塊）ができる状態です。
主に片足の急な腫れ、痛み、熱感を伴います。
この血栓が肺に飛ぶと命に関わるため、注意が必要です。

足の骨格のゆがみや、特定の部位への過度な負担も痛みを引き起こします。

足底筋膜炎

足裏の膜（足底筋膜）に炎症が起きる状態で、朝起きて最初の一歩目に、かかとや土踏まずに激痛が走るのが典型的です。

扁平足・外反母趾

土踏まずがない扁平足や、親指が曲がる外反母趾は、足のバランスを崩し、特定の場所に負担をかけて痛みやしびれの原因となることがあります。

腰椎椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症を放置すると、足に力が入らなくなる「下垂足」などの麻痺が残ったり、排尿・排便に障害をきたす「馬尾症候群」に至ることもあり、この場合は緊急手術が必要です。

私たちの施術の根幹にあるのは、「身体の不調は骨格のゆがみと筋肉のバランスの崩れから生じる」と言う考え方です。
施術を担当するスタッフは全員が「柔道整復師」と言う国家資格を保有しており、身体の構造を熟知したプロフェッショナルが、一人ひとりの身体の状態を精密に検査し、なぜそこに痛みが出ているのかと言う「本当の原因」を特定します。
そして、その原因に対して的確にアプローチする、あなただけの「オーダーメイドの施術」を提供することをお約束します。
目指すのは、痛みを繰り返さない、10年先も健康でいられる身体です。

当院では、専門家の手技と先進機器を組み合わせ、痛みの即時緩和と根本改善の両方を実現します。

根本原因の特定（原因検査）

まずは詳細なカウンセリングで日常生活やお悩みを伺い、身体の動きやバランスをチェックします。
さらに、筋肉量や左右の筋バランスまで客観的なデータで分析し、不調の根本原因を徹底的に特定します。

骨格・骨盤矯正

身体の土台である骨盤や背骨のゆがみを整えます。
骨格を正しい位置に戻すことで、神経への圧迫を解放し、筋肉が正常に機能するための基盤を作ります。

深層筋へのアプローチ
（ハイボルテージ）

急な強い痛みや、深層部の炎症に対しては、「ハイボルテージ」と言う特殊な電気治療器を使用します。
高電圧の電気刺激を痛みの原因となっている筋肉や靭帯の深層部まで到達させ、神経の興奮を鎮め、痛みを劇的に緩和させます。
即効性が高く、プロスポーツ選手のケアにも用いられる先進の施術法です。

インナーマッスルの強化
（楽トレEMS）

骨格を支える天然のコルセットである「インナーマッスル」の衰えは、再発の大きな原因です。
当院の「楽トレ」は、複合高周波EMSと言う特殊な電気で、自分では鍛えにくい深層筋（インナーマッスル）を寝ながらにして効率的にトレーニングします。
体幹を安定させ、正しい姿勢を維持することで、痛みの出にくい身体へと導きます。

足や足の裏に原因がはっきりしない痛み・しびれがある場合でも、日常動作や転倒など「いつ・どこで・何をして症状が出たのか」が明確であれば、健康保険の適用対象となることがあります。
しかし、保険適用範囲内の施術だけでは、症状の背景にある骨格のゆがみや足部アーチの崩れ、筋力低下といった根本的な問題に十分アプローチできず、改善が遅れたり再発のリスクが残ったりします。

当院では、早期回復と根本改善を目指すため、保険施術に加えて、ハイボルト療法・骨格矯正・楽トレなどの自費施術を組み合わせて行うことを推奨しています。

足底筋膜炎の場合

タオルを足裏に引っ掛けて手前に引き寄せるストレッチや、壁に手をついてアキレス腱を伸ばすストレッチが有効です。
特に朝起きた直後に行うのが効果的です。

腰部脊柱管狭窄症の場合

仰向けに寝て、両膝をゆっくりと胸に抱える運動が、神経の圧迫を和らげるのに役立ちます。

腰椎椎間板ヘルニアの場合

急性期は安静にし、症状が落ち着いたら、お腹まわりの体幹を安定させるトレーニングが再発予防につながります。

腰椎椎間板ヘルニアの場合

腰を丸めて重い物を持ち上げる動作は、椎間板への負担が最大になるため絶対に避けてください。

腰部脊柱管狭窄症の場合

腰を後ろに反らす動作は、神経の圧迫を強めるため厳禁です。
うつ伏せで本を読む、背筋を伸ばしすぎるストレッチなども避けましょう。

精神的なストレスは自律神経のバランスを乱し、血管を収縮させて血行不良を引き起こすことがあります。
ぬるめのお湯にゆっくり浸かる、軽い運動をするなど、リラックスできる時間を作りましょう。